学びのきっかけ
研修講師という学びの場を生業にしている私ですが、企業に勤めて研修担当をやっているときには「自分たちがいなくてもいい会社」を目指していました。それは研修担当者が研修を仕立てなくても、現場が勝手に学ぶ組織です。
理想と言えば理想ですが、そういうビジョンを掲げているとわかりやすいですし、自分の行き先が明確になり、ひいてはやるべきことが明確になります。
私達は普段の生活や仕事の中の至るところで学んでいるはず。このブログのタイトルはそんな想いから生まれています。すべての瞬間が学ぼうと思えば学べることに満ち溢れているはずなんです。
でも、仕事の場においては学ぶことよりも先に立つ目標がある。だからそちらに注力するわけですね。なので、「なんだよ、研修かよ。忙しいのにめんどくせぇな」なんて受講者が生まれたり、「たまにはゆっくり勉強でもしてこい」とまるで温泉にでも送り出すかのような上司が出てくるわけです。
それじゃだめなんですけど。
じゃ、現場でどうしたら学べるのか。
いろいろと条件はあるかと思いますが、最近考えるのは
学びたいときに学べるのか
ということ。
なんだかわかりにくいですね。
もう少し具体的にいうと、学ぼうという気が起こった時、知りたいことが生まれたときに、その解となりうる情報源にアクセスできるかどうか、ということです。
そのタイミングを研修まで引き伸ばしてはいられないし、その瞬間に学ぶのが一番吸収力も高いはず。
そういう意味ではインターネットというのは格好の学びのツールです。YouTubeとか。
周りにいる有識者、上司、経験者もそう。どんどん話しかけて教えてもらえばいい。
手元のスマホで検索してもいい。
飲み屋で仲間と「どう思うよ?!」なんて管を巻いているのもある意味「学びの機会」だと思います。
そうやって新しい知識に出会えるのは学びと言っていいはず。
机に向かっていることが勉強だ、学びだ、と勘違いしている輩も多そうですが、働く大人の学びとはそういうところにあるのではないでしょうか。
学びのきっかけはそこかしこにあるんだけど、それを学びと思ってないだけ。
みんな学んでるんだよねぇ。
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