行動を促すカギはどこに

私たちを行動に促すものは、思考と感情です。

ただ、ここ最近はこの2つのうちの「感情」の重要性を強く感じています。


組織でビジョンを掲げるところは少なくありません。

ビジョンは組織としてどこを目指すのか。

それは目標とは違い、もっと未来の目標、究極のゴールと言ってもいいでしょう。


目標は個人でも掲げます。

私もご多分に漏れず、年初に毎年目標を掲げます。

組織でも同じ。特に組織の場合は目標が上から降りてくることがあります。

部の目標数字が課の目標数字に分割され、それを更に分割して個人の目標数字になります。


その数字を見て「よ〜っし、やるぞ〜!」と思えるのはひと握り。

多くの人は「ふ〜、また増えてるよ〜」とか「こんな数字、どうやってやり遂げるんだよ〜」とぼやいているのではないでしょうか。


頭ではわかっているのにできない。

直したい癖があるのに直せない。

変わりたいのに変われない。


それって、感情に響いてないからではないでしょうか。


「うぉ〜!マジか!乃木坂のコンサートがうちの街にやってくるのか!ぜってー行く!」

という彼の感情は大きく動いていますし、何より頭の中にはわが町のホールに乃木坂46が来て歌っているイメージがありありと浮かんでいるのです。


となると、感情が動く前に必要なことがあるわけです。

それは、手に入れたい未来がありありと描けていること。明確なイメージが浮かんでいること。


そのイメージに脳が騙され、すでに経験しているかのように感情を動かします。

その感情を経験していることは事実です。その感情を経験します。

そしてその感情はイメージするたびに湧いてきますので、イメージを現実のものにしようと行動を促します。強く促します。


そうやって行動が促されるわけですね。


ありたい自分の姿、夢、目標は聞こえのいい言葉だけではなく、具体的に表現できるかどうかがポイント。

具体的であればイメージができます。

イメージができれば感情が沸き立ちます。

この感情が人の行動を強く促すのだと、あらためて最近理解しました。


個人も組織も、感情が沸き立つようなビジョンを掲げることが必要ですね。





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