わかりやすく伝えるために その1
一文を短く
一文を短くする、という言葉を理解することは難しくない。
ただ、それを実践するのが難しいのだ。特にそれができていない人にとっては。
では、どうしたら一文が短くなるのか。
まず、「〜なんですけど」「〜ですが」など、接続する言葉を多用しないこと。
表面上つながっているように聞こえるこれらの言葉は、話の質として繋がっていないことも多い。
ところがTVやラジオに出ている人たちがこういう話し方をする人が多いのだ。結果的に多くの若者達がそれを知らず知らず真似て悪癖を手に入れてしまっているように感じる。
話の流れで使わざるを得ないこと、使うべきところもあるだろう。
しかしながら、安易に多用すると話は繋がらなくなり、長くなり、わかりにくくなる。
よって、一文を短くするべきなのである。
つまり何をすればいいのかというと、「。」を打つ。
意識して、話に「。」を打つ。
そうすると、適切な接続詞を使って文をつなぐこともできるようになる。
まずは、意識して「。」を打つこと。
パワポなどのプレゼンスライドに書くときも同様に一文を短くを意識する。
前田鎌利氏は13文字で表現することを推奨している。13文字というのはYahoo!が表示する記事のタイトルで意識している文字数でもある。ぱっと見て脳にインプットされやすい文字数らしい。意識して「読む」のではなく、ぱっと見て「わかる」程度の文字数。
タイトルやキーワード、メインメッセージなども13文字を意識したほうが相手にわかりやすくなるというわけだ。
この手法はメールのタイトルにも適用できる。
メールタイトルはわかりにくいと開いてもらえないし、内容に合っていないと読み手にとって迷惑だ。メールの内容に合わせた、適切でわかりやすいメールタイトルを13文字以内で表現できるようにしたい。
では、それ以上の文字数で表現しなければならない時は?
鶴野充茂氏はその著書のなかで「一文40文字以内で話す」ことを推奨している。
必ずしも文字数に制約を受ける必要もないだろう。
だが、メール、報告書などを書くときには、一文で2行がわかりやすい量ではないだろうか。
3行に及ぶ文は複数の意味合いが含まれてしまい、複雑になる。結果的にわかりにくくなるのだ。
わかりやすくするなら、一文は短く表現すること。
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