書斎の鍵
人は何に影響を受けるかわからない。
我が家では、私が本を選び息子くんに読ませている。
本を読む習慣ができれば、との願いから始めたが、高校生ともなるとなかなか本を読む時間も取れないようで。もっとも、本人はPCでゲームに興じていたりYouTubeにハマっているのだが。
最近渡したのがこれ。「書斎の鍵(喜多川泰著)」。
喜多川さんの著書はどれもメッセージ性がありつつ、物語としてもおもしろいので親子で楽しんでいる。
いつもはすぐに読んでしまう息子くんなのだが、今回は読み始めるまでに2ヶ月ほど要しただろうか。
しかし、先日ようやく「読み終わった」との報告があった。
先日、家族で2015年の振り返りと2016年について話していた時に、息子くんがこの本に大きな影響を受けていることがわかった。
本人も「もう、あの本にいろいろ影響受けちゃってるから」と話していたほどだ。
「自分のライブラリーをつくる」とか言ってたな。(読んだ人には分かる話)
「やっぱり本を読むのは大事」とも言っていた。ここで本に目覚めてくれたようだ。
正直、そこまで影響を受けるとは思わなかった。
しかし、彼の変化の「鍵」が、この本にはあったのだ。
人は何かの経験や、人との出会いなどで、大きな気づきを得たり、変化のきっかけを得ることがある。
この本はまさに、彼にそういう体験をさせてくれたわけだ。
こういうものは親が仕掛けてもその通りに行くとは限らない。
本人の状況や、考えや、いろんな条件が重なって、まるで「縁」というか「運命」のように、目の前に現れるものだ。
私にも大きな影響を与えてくれた本が何冊かある。
この一冊が、彼が大人になって振り返った時にも記憶に残っている一冊になってくれることを望む。
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