「考える」とは
「考え中です」
「よく考えろ!」
とか、子供の頃から言われてきた記憶があります。
大人になって(というか、50近くになって)ようやく「考える」がどういうことかわかってきました。
人によっていろいろ定義はあるようですが、私は、
「考える」とは、問いから答えを導き出すまでプロセス全体であると定義しています。
闇雲に考えることはできないです。
いつも最初に「問い」があります。疑問です。「?」です。
「どうして空は青いの?」
その問いがあるから、謎を解こうと調査、分析、試行錯誤するのです。
「宇宙の外はどうなっているの?」
その問いから、ああでもないこうでもないと、答えらしきものを物色するわけです。
考えるとは、そういうこと。
逆に言えば、「疑問を持たない」というのは思考停止しているも同然。
疑問がなければ発見もないわけです。
商売柄、論理思考とか指導してますが、参加者の中に「論理思考が苦手」という人が時々いますが、そんな人の多くが「そもそも考えていないのではないか?」と思うのです。
組織に入ると会社や上司の言うことを聞いて動くのが正である、と認識し始める人が多いように思います。そうすると、上司の言うことや会社の方針に無条件に従うようになります。何の疑問も持たないのです。思考停止状態です。
そんな会社に限って社員に求めているのが「主体性」だったりします。
だったらはじめから事細かに説明したりルールを厳格に作ったりしなければいいのに、と思います。
「考える」トレーニングに必要なことは、問うことです。
問いを投げてみて、相手に答えてもらうように仕向ければ、相手は考えます。
自分で考えて、自分で答えを出す。そこから確からしさを検証し(仮説検証)、不足や不備や誤りがあるならば考え直し、確信に近づいていく。
そういう風に頭を使うことが、求められている気がします。
もっと考えよう。
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