「おおきな木」は何を考えていたのか
二十歳の時に出会い、読んだ絵本。
「おおきな木」。
当時、バブル真っ盛りで大学生の自由さを謳歌していた自分も、何にも縛られず、やりたいことは何でもやってみる、という気持ちで生きていた。
あの頃の自分は子供だったとつくづく思う。
まるでこの本に出てくる子供のよう。
時が経ち、40歳を過ぎた。
子供もでき、家も持ち、仕事も安定し、そうは言っても大したことのない普通のビジネスパーソンになっていた。
そんな自分がこの本を読んでいると、解釈は変わっていた。
おおきな木の気持ちがわかる。
おおきな木であることの幸せさがわかる。
「ほんとうに?」
この本の中でそんな問いかけがあるが、今はわかる。
本当に幸せなのだ。
ハタチの頃からずっとそばに置いていたこの本の原題は
The Giving Tree.
まだこの本の解釈は変わっていくかもしれない。
そんな気持ちもあり、会社の名前につけて、ずっと考えていこうと思った。
「おおきな木」は何を考えていたのか。どうしたかったのか。
一生かけて答えを探すつもりだ。
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