思考と感情をつなぐために
いわゆる「ロジカルシンキング(論理的思考力)」の研修を提供することが多い私ですが、研修で伝えていることの一つに、
「ビジネスは感情で動いてます」
という言葉があります。合わせて、
「人は感情で決めちゃってます」
というセリフも。
じゃ、ロジカルシンキングって何よ、って話なのですが、それは別の機会においておいて、
その「感情」ってやつにそろそろ本気で取り組んでみようかと思い、EQのセミナーに参加しました。
リーダーシップやチームビルディングの話をしていても、論理より感情なんです。
そして、このEQセミナーでも言われていたんですが、ビジネスのパフォーマンスとIQの高さには相関が見られず、EQの高さには相関が見られたんだそうです。
もう「感情」を無視できません。
ATDでも昨年あたりから脳科学の話が注目を浴びています。EQはこの脳科学にも関連する話です。
世界経済フォーラムでも「Emotional Intelligence」が「2020年に求められるスキル」のひとつに挙げられているそうです。
ほら、もう絶対無視できないでしょ。
というわけで、AIというキーワードが踊る中、あえてEQ。
いや、だからこそEQと言っていいでしょう。
なぜなら、EQはコンピューターよりも人間こそが扱える領域だから。
ここを制することはAI時代のビジネスを制する、と言ってもいいのかもしれません。
このセミナーの中で仲間と話していたことに、
「会社で働く人たちは感情を押し殺して働いているのでは」
ということがありました。
会社や上司の評価を得るためには、自分の意思や感情を押し殺して、会社や上司の枠組みや評価基準に合わせたほうが生き延びることができるからです。
これ、ビジネスパーソンの生存本能といえるかもしれません。
でも、そうやって感情を押さえてしまうことで、お互い本音を出さず、分かり合えず、チームワークも育たず、仕事もうまくいかなくなる、という悪循環が生まれているような気がします。
自分が本当にやりたいことは何なのか。
自分が本当に成し遂げたいことは何なのか。
そんな気持ちを明らかにし、意識しながら働くことは、充実した人生にもつながります。
ロジカルに考えることとと、感情をマネジメントすること。
これらを上手く使うと、人間関係も仕事もうまくいくようです。
思考と感情をもっとつなげることで、わたしたちは豊かに生きる術を身につけられる気がしています。
今年はそんなところに挑戦してみようかと思った、日曜日の学びの場でした。
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